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2015.03.13

Webに関わる全ての人が知っておきたい、Webライティングとは?

Webに関わる全ての人が知っておきたい、Webライティングとは?

あなたはデザインやユーザビリティと同じくらい、もしくはそれ以上に重要なライティングに力を入れてますか?自社のWebサイトやFacebookページ、Twitterなどを更新する際に頭に思い浮かんだものをそのまま文章にしていると、あなたの魅力を伝えきれていないかもしれません。

プライベートでブログやFacebookなどを更新する際は、あまり強く意識する必要はありませんが、ビジネスとしてファンとの交流や自社の宣伝のためにブログやSNSを活用するのであれば、その魅力や特徴を的確に伝え、より多くの人に見てもらいたいですよね。

ではどのようにすれば、読みやすくてより多くの人に見てもらえるような文章を書くことが出来るようになるのでしょうか?それはWebライティングの基礎をしっかり学ぶことです。Webライティングを学ぶことで、読みやすくてより多くの人に見てもらえるような文章を書くことが出来ます。今回は、そんな重要な役割を果たす「Webライティング」についてご紹介します!

そもそもライティングを学ぶ必要性とは?

本題の前に、そもそもライティングを学ぶ必要はあるのでしょうか?答えは「もちろんイエス」です。なぜなら、いくらデザインが良くユーザビリティが高くても、コンテンツの質そのものが低ければ意味がないからです。

しかし、文章の校正を考えるWeb担当者、時にはWebデザイナーの多くはこのライティングについてあまり学んでいません。そしてディレクション(打ち合わせ)の際にも、デザインに関することには多くの時間を割きますが、コンテンツ(文章)そのものにはあまり時間を割きません。もちろん、ライターが専属でおり、ウェブに最適化された文章をご提案する会社も多く存在すると思います。

が、あまりライティングが重要視されていないのも事実です。ウェブサイトを作る意味は、綺麗なデザインのサイトを持つことではないですよね?何かしらの目標を達成するために持つのです。だからこそ、ライティングに力を入れる必要があるのです。

ウェブに必要なライティングとは?

そもそもウェブに必要なライティング、つまりWebライティングとはどのような文章を指すのでしょうか?はっきりとした定義はありませんが、一般的には「読み手に負担をかけない分かりやすい文章」をベースに「共感性やベネフィット」を加え、さらには「機械」にコンテンツを適切に判断してもらう文章のことです。

小説のように文字だけで驚くほど世界観を伝え、綺麗なリズムを持っており、まさに「文章の芸術」といっても過言ではない文章とは全く異なるのです。「文章全体の流れ」と「文章の構成」を知ることで読みやすい文章を書くことができ、「ベネフィット」や「機械に理解してもらう」ことを意識することでより多くの人に見てもらえるようになります。

これがWebライティングです。この4つのポイントを詳しくご紹介します!

Point1 : 文章全体の流れを知ろう

文章全体にはある程度決まった「流れ」があり、それに沿って文章を書くことが重要です。文章全体の流れを知ることで、読み手に負担を掛けず、読みやすく分かりやすい文章を書くことが出来るようになります。まず初めに、文章全体の「流れ」には3通りあり、それはカメラワークに例えて考えると分かりやすいです。(参考書籍:Webライティング実践講座)

ズームイン型

まず1つ目は、全体的な話をした後に、徐々にその範囲を絞っていき最終的にはその対象物の話をする「ズームイン型」です。この方法を採用することで、あまり知られていない商品やサービスの魅力や特徴を的確に伝えることが出来ます。

例えば、「自社は△△という分野で◯%のシェアを誇る!」ではなく、「業界全体では××という規模だ」「その中に△△という分野がある」「自社は△△という分野で◯%のシェアを誇る!」という流れのほうが分かりやすいと思いませんか?

あまり知られていない商品やサービスの魅力や特徴を伝える際には、この「ズームイン型」を採用しましょう!

ズームアウト型

2つ目は、その対象物の話をした後に、徐々に範囲を広げて最終的に全体の話をする「ズームアウト型」です。この方法を採用することで、世間によく知られている商品やサービスを他と的確に差別化したり、様々な視点で伝えることが出来ます。

例えば、「自社は◯◯と△△というサービスが出来る!」ではなく、「自社のある社員は◯◯の技術を持っている、そしてこの社員は△△の技術を持っている」「そういった技術者が集まって◯◯と△△というサービスが完成する」「だから自社はこんなに多くの技術を持っている」という流れのほうが、他社との差別化を伝えやすいのです。

よく知られている商品やサービスの魅力や特徴を伝える際には、この「ズームアウト型」を採用しましょう!

パン型

3つ目は、全体的な話をしてから、それに関連する項目を横並びに解説する「パン型」です。項目が多く存在するときなどに、読み手に負担をかけずに解説することが出来ます。

Point2 : 文章の構成を意識しよう

上記までで、文章全体の「流れ」についてご紹介しました。要は「紹介する対象物によって最適なカメラワークで文章全体の流れを設計しよう」ということでした。続いては、その文自体の「構成」についてです。各項目内の文章は下記の構成で書くと、とても分かりやすく説得力があります。

  • 主題
  • 理由
  • 根拠
  • 結論

例えば、ある化粧品を紹介するとします。次の文章のうち、あなたはどちらの化粧品を試してみたいと思いますか?

この化粧品は保湿力が高いので敏感肌にお悩みのあなたにおすすめです!
敏感肌にお悩みの方は、ぜひこの化粧品をお試し下さい(主題)!この化粧品には◯◯と××の成分がたっぷり配合しているので、敏感肌にお悩みの方に最適です(理由)。事実、その効果の高さから約100万本を売り上げ、アンケートにて約90%のお客様が大満足と答えてくれました(根拠)!ぜひあなたもこの化粧品をお試しください(結論)!

あなたはどちらの化粧品を試してみたいと思いますか?おそらく後者だと思います。文章の構成に沿っているため、「この化粧品を試してほしい」ということが明確であり、「成分がたっぷり配合」と他商品との差別化もできており、「100万本を売り上げた」ということが信頼度の向上になり、最終的に問い合わせに繋がる可能性が高くなるのです。

少し意識して頂きたい点としては、「根拠」は出来るだけ客観的なデータに基づいた数値などを書くほうが説得力があります。そして「結論」は「主題」と被ってしまった構いません。むしろその方がその商品やサービスに「自信」を感じることが出来ます。

Point3 : ベネフィットを強く意識しよう

先程の「読みやすい文章」をベースに、特に意識したいのが「共感性やベネフィット」を加えることです。ベネフィットとは「お客様がその商品やサービスを利用した時に得られるメリット」のことです。

例えばあるスマートフォンを紹介する際、Aさんは「このスマートフォンの画面サイズは5.7インチで、カメラは1320万画素、電池は3000mAhあるよ!」と紹介します。Bさんは「このスマートフォンの画面サイズは5.7インチなんだ。平均より大きい画面サイズだから操作しやすいし画像も大迫力だよ!カメラは1320万画素あるから、かなり大きめに写真を引き伸ばしても画質が荒れにくいんだ。そして電池は3000mAh!一日中使っていても電池切れしないんだ。」と紹介するとします。

あなたはAさんとBさん、どちらの方が「買ったら便利だ!」とベネフィットを感じ、「良いスマートフォンだ!」と共感できますか?おそらくBさんだと思います。理由は簡単です。Aさんは「操作しやすい」や「電池切れしない」というメリットを全く伝えていないからです。

つまり重要なのは、あなたはその商品の性能や特徴を伝えるだけでなく、それを利用することによるメリットを伝えることです。その先にあるベネフィットがないとお客様は共感してくれません。あなたは商品の性能や特徴を伝えるだけで、メリットを伝え忘れていませんか?メリットをしっかり伝え、共感してもらいましょう!

Point4 : 検索エンジンに適切に判断してもらおう

Webライティングが通常のライティングと大きく異なること、それは「検索エンジンにコンテンツを適切に判断してもらう」文章を書くことです。自社サイトを更新するなら、やっぱり多くの人に見てもらいたいですよね。では、どのようにすればより多くの人に見てもらえるようになるのでしょうか?それは「検索サイトから記事を見つけてもらう」ことです。多くの利用者がいる検索サイトから記事を見つけてもらえれば、多くのアクセスを稼ぐ事ができます。しかし、記事を見つけてもらうためには、狙ったキーワードで検索サイトの上位に表示されなければなりません。

上位表示を狙うには検索エンジンに「この記事は◯◯について書かれている記事だ」と理解してもらうことが重要です。ある意味、検索エンジンという機械にも「共感」してもらうイメージです。それを実現するには、狙ったキーワードを文章中に適切な量で挿入することです。例えば「iPhone6のケース」を販売しているページに「iPhone6」や「ケース」などのキーワードが少ない場合、機械はこのページを「iPhone6のケースを販売しているページだ」と理解してくれません。検索流入を狙ったキーワードを適切に入れ込むことで、機械にコンテンツを理解してもらいましょう。

しかし、上位表示したいがためにキーワードを不自然に入れ込み過ぎることは間違いです。あくまで、機械に「適切にコンテンツを理解してもらう」ことが目的なのを忘れないようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?サイトやブログ等はデザインやユーザビリティももちろん重要ですが、コンテンツそのもの、つまりライティングは最も重要なのかもしれません。冒頭にも書きましたが、いくらデザインが優れていても、コンテンツの質そのものが低ければ意味がありません。

しかし、上記に書いたような手法をすべて実践することは簡単なことではありません。実践出来たとしても、初めはかなり時間がかかってしまうかと思います。私ももちろん、すべて実践出来ているわけではありません。

文章全体をカメラワークに例え、主題→理由→根拠→結論の順に文章を書き、ベネフィットやキーワードを意識しながら文章を書く。これをスムーズに行えるようになるには、やはり「沢山書いて慣れること」だと思います。ご紹介した手法を意識しながら文章を書き続けることで、すらすらと「読み手に負担をかけず読みやすい文章、そしてより多くの人に見てもらえる文章」が書けるようになります。

ライティングは本当に難しいですが、少しずつ技術力をつけて質の高いコンテンツを作りましょう!

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